矯正治療は、歯並びや咬み合わせの改善を目的とした歯科治療です。歯を適切な位置に移動させることで、見た目の美しさと機能的な噛み合わせを実現します。これにより、虫歯や歯周病の予防、発音の改善、咀嚼効率の向上などが期待できます。

矯正治療は、年齢に関係なく開始できます。子どもの矯正治療（小児矯正）は、成長期に行うことで効果が高く、大人の矯正治療（成人矯正）は、歯や歯周組織が健康であれば問題なく行えます。適切なタイミングについては、歯科医師にご相談ください。

矯正治療の期間は、患者様の症状や治療方法によって異なります。一般的には、1年半から3年程度が目安とされています。ただし、個々のケースによって異なるため、詳しい期間についてはカウンセリング時にご説明いたします。

矯正治療中に痛みを感じることがありますが、個人差があります。特に、装置を装着した直後や調整後に歯が動くことで痛みを感じることがあります。しかし、この痛みは一時的なもので、数日で軽減します。痛みが強い場合は、市販の鎮痛剤を使用することも可能です。

はい、目立たない矯正装置もあります。例えば、歯の裏側に装着する舌側矯正や、透明なマウスピース型のインビザラインなどが人気です。これらの装置は、矯正中でも見た目に配慮したい方に適しています。

矯正装置を装着している間は、固い食べ物や粘着性のある食べ物は避けることが推奨されます。これらの食べ物は、装置を破損させたり、歯に詰まりやすかったりするためです。また、砂糖を多く含む食べ物や飲み物は虫歯のリスクを高めるため、控えるようにしましょう。

矯正治療の費用は、治療方法や装置の種類、治療期間によって異なります。一般的な費用の目安は、80万円から100万円程度です。費用の詳細については、カウンセリング時にご説明し、お見積もりをお渡しいたします。また、当院では、分割払いが可能な医療ローンもご用意しております。

矯正治療後、歯が元の位置に戻らないようにするための保定期間が必要です。保定期間は、治療期間と同じかそれ以上の場合が多く、一般的には1年半から2年程度です。保定装置を正しく装着し、定期的なメンテナンスを受けることが重要です。

矯正装置を装着していても、スポーツや楽器演奏は可能です。ただし、コンタクトスポーツの場合は、マウスガードを装着することをお勧めします。また、楽器演奏では、装置の影響で一時的に違和感を感じることがありますが、徐々に慣れてきます。

矯正治療後に歯並びが戻ることを「後戻り」と言います。これを防ぐためには、保定装置を適切に使用し、定期的なメンテナンスを受けることが重要です。歯科医師の指示に従い、保定装置の装着時間を守りましょう。