舌側矯正は、歯の裏側に矯正装置を装着する治療法です。歯の表側には装置が見えないため、見た目に影響を与えずに矯正治療を進めることができます。特に、仕事や社交の場で矯正装置を目立たせたくない方におすすめです。

舌側矯正の主なメリットは以下の通りです。

• 見た目が気にならない：装置が歯の裏側にあるため、他人から見えません。
• 歯の表面が保護される：装置が歯の表面に触れないため、脱灰や変色のリスクが低くなります。
• 効果的な治療：表側矯正と同様に、歯を効果的に動かすことができます。

舌側矯正のデメリットもいくつかあります。

• 費用が高い：技術的に難しく、装置の製作にも手間がかかるため、費用が高くなります。
• 装置の違和感：舌に触れる部分が多いため、最初は違和感や話しにくさを感じることがあります。
• 清掃が難しい：装置が裏側にあるため、ブラッシングやフロスの使用が難しくなります。歯科衛生士の指導を受けることが重要です。

治療期間は患者様の症状や治療計画によって異なりますが、一般的には唇側矯正と同程度の1年半から3年程度です。個々のケースによって異なるため、詳しい期間についてはカウンセリング時にご説明いたします。

基本的には、舌側矯正はほとんどの方に適応できますが、外科矯正の場合は保険診療になる場合が多く、適さない場合があります。まずは歯科医師の診断を受け、適切な治療法を選択することが重要です。

最初の数週間は、装置が舌に触れることで違和感や発音のしづらさを感じることがあります。しかし、ほとんどの患者様は数週間から1ヶ月程度で慣れ、問題なく生活できるようになります。

舌側矯正中は、以下の点に注意することが重要です。

• 口腔内の清掃：装置が裏側にあるため、歯ブラシやフロスを使って丁寧に清掃することが必要です。歯科衛生士から適切な清掃方法を学びましょう。
• 食事の注意：硬い食べ物や粘着性のある食べ物は避け、装置が破損しないよう注意しましょう。
• 定期検診：定期的な検診と調整を受けることで、治療をスムーズに進めることができます。

舌側矯正の費用は、治療の難易度や使用する装置によって異なりますが、一般的には表側矯正よりも高額です。具体的な費用についてはカウンセリング時にご説明し、お見積もりをお渡しいたします。

基本的な治療効果に大きな違いはありません。どちらも歯を効果的に動かすことができます。ただし、舌側矯正は見た目に配慮したい方に特に適しています。

装置が壊れた場合は、速やかに当院にご連絡ください。早めの対応が必要ですので、次回の診療予約をお取りいただき、適切な処置を行います。