2025年2月20日

院長の前川です。矯正治療を検討している方の中には、「裏側矯正(舌側矯正)は表側矯正よりも治療期間が長くなるのでは?」と不安を抱く方もいらっしゃるでしょう。結論から言うと、 症例や歯の動き方によって異なりますが、裏側矯正を熟知している矯正医が治療を行えば裏側矯正と表側矯正に治療期間の差はありません。 ここでは、裏側矯正の治療期間について詳しく解説します。
1. 裏側矯正の治療期間が長くなる理由
✅ 歯の動かし方が異なる
裏側矯正は、装置が歯の裏側にあるため、歯を動かす力のかかり方が表側矯正とは異なります。裏側矯正では、 歯の裏側から力を加えるため、歯の移動に時間がかかることがあります。
✅ 装置の調整が難しい
歯の裏側に装置があるため、矯正医がワイヤーやブラケットを調整する際に 視野が限られる ため、精密な調整に時間がかかることがあります。
✅ 患者さんの舌の動きによる影響
裏側矯正では、装置が舌に触れるため、 無意識に舌で装置を押してしまうことがあり、歯の動きに影響が出ることがあります。 これにより、歯の移動に時間がかかる場合があります。
✅ 適応症例による違い
軽度の歯並びの矯正であれば、 表側矯正とほぼ同じ期間で治療を終えることができます。 しかし、重度の症例の場合、歯を計画通りに動かすために、 より慎重な治療計画が必要 となり、結果として治療期間が延びることがあります。しかし、重度の症例の場合、そもそも表側矯正でも治療期間が延びることはあります。例えば、同じ症例を技術を持った矯正医が裏側矯正で治療した場合と、経験の浅い矯正医が表側矯正で治療した場合、裏側矯正の方が治療期間が短いなんてことはよくある話です。元も子もない言い方ですが、全ては矯正医の技術次第です…
2. 治療期間を短縮するための工夫
裏側矯正での治療期間を短縮するためには、以下のポイントが重要です。
✔ デジタル矯正技術の活用
最近では、 デジタルシミュレーションを用いた精密な治療計画 によって、歯の動きを効率的にコントロールすることが可能になっています。これにより、 従来よりも短期間で治療が完了するケースが増えています。
✔ 患者さん自身の協力
矯正治療の成功には、患者さんの協力が不可欠です。
- 口腔内の清潔を保つ(むし歯や歯周病予防)
- 定期的な通院を守る(適切な調整を受ける)
- 顎間ゴムをしっかり使用する(治療計画通りに歯を動かす)
✔ ミニスクリュー(アンカースクリュー)の活用
矯正用アンカースクリューを併用することで、 歯をより効率的に動かし、治療期間を短縮することが可能になります。
3. 裏側矯正と表側矯正の治療期間の目安

4. まとめ:裏側矯正の治療期間は本当に長いのか?
✔ 従来は表側矯正より治療期間が長くなることが一般的だったが、現在は技術の進歩により期間の差は縮まっておりい、裏側矯正を熟知している矯正医が治療を行えば治療期間に差はない。
✔ 歯の動きや装置の調整により、症例によっては表側矯正でも裏側矯正でも治療期間が延びることもある。
✔ デジタル矯正技術やアンカースクリューの活用、患者さんの協力次第で治療期間の短縮が可能。
✔ 表側矯正と裏側矯正のどちらが最適かは、患者さんの症状やライフスタイルによって異なるため、専門医の診断が重要。
つばさ矯正歯科では、患者さん一人ひとりに合った治療計画を立て、 できるだけスムーズに、理想の歯並びへと導くサポート をしています。治療期間について詳しく知りたい方は、 無料相談 をぜひご利用ください!