矯正治療と顎関節の関係性について|福岡市中央区・薬院駅徒歩1分の矯正専門歯科|つばさ矯正歯科

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矯正治療と顎関節の関係性について

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2024年11月11日

こんにちは。院長の前川です。今日は、矯正治療と顎関節の関係についてお話しします。歯並びを整える矯正治療と、顎関節の働きは密接な関係があるため、矯正治療を受ける方は知っておくと役立つポイントがいくつかあります。顎の状態が日々の生活にどのように影響するかを知っていただけると、治療に対する理解やモチベーションにもつながるはずです。

顎関節の仕組みと働き

顎関節とは、耳のすぐ前に位置し、下顎の動きを支えている関節です。人間は食べ物を噛む、話す、飲み込むなど、多くの動作を顎関節を通して行います。顎関節は、骨・関節円盤・筋肉が連動して働くため、非常に複雑な仕組みを持ち、絶妙なバランスで機能しています。わずかなズレや噛み合わせの問題がこの関節に負担をかけ、顎関節症という不調を引き起こす場合もあります。

顎関節と矯正治療の関係

矯正治療では、歯並びをきれいに整えることが主な目的ですが、実は歯の並びを改善することで顎関節への負担も軽減される可能性があります。歯並びが乱れていると、片方の顎に偏って噛んだり、特定の歯や筋肉に負担がかかったりしやすく、これが顎関節にストレスを与え、頭痛や肩こりといった症状にもつながります。つまり、噛み合わせを整えることは顎関節の健康を保つうえでも重要なのです。

顎関節症の症状がある場合、矯正治療を検討する方も多くいらっしゃいます。具体的には、以下のような症状がみられることがあります:

  • 顎を開けたり閉じたりする際の音(クリック音やゴリゴリ音)
  • 開口時の痛みや違和感
  • 口が開けにくい、開けたままの状態がつらい
  • 頭痛、首や肩のコリ、耳鳴り

これらの症状は、顎関節にかかる負担が原因である場合も多く、矯正治療で歯並びを調整することで症状が改善するケースもあります。ただし、すべての顎関節症が矯正で治るわけではなく、症状によっては別途の治療が必要になることもあります。

矯正治療が顎関節に与える影響

矯正治療で噛み合わせが改善されると、日常の食事や会話などで顎の左右のバランスが取れやすくなり、関節への過度な負担を減らすことができます。とくに、重度の出っ歯や反対咬合(受け口)、開咬などの噛み合わせ不良がある場合、矯正治療によって顎の動きがスムーズになり、顎関節への負担が軽減される効果が期待できます。

矯正治療を行う際には、顎関節の状態も考慮し、慎重に治療計画を立てる必要があります。治療開始前には、顎関節に関する詳細な検査を行い、顎の動きや関節円盤の位置などを確認します。関節や筋肉の状態を見極めながら治療を進めることで、治療が顎関節に悪影響を与えないよう、あるいは負担を和らげるように治療することが可能になります。

顎関節を守るために日常でできること

矯正治療中の方はもちろん、普段から顎関節を守るための生活習慣を意識することも重要です。例えば、以下のような点に気を付けてみましょう:

  1. 片側だけで噛む癖を避ける
    片側だけで噛んでいると、偏った力が顎関節にかかり、関節への負担が増します。意識して両側で噛むようにすると、顎への負担が均等になります。
  2. 硬い食べ物や大きな口を開ける動作を避ける
    硬い食べ物を頻繁に食べたり、あくびをする時に必要以上に口を開けると、顎関節への負担が増すことがあります。特に、矯正治療中は関節がデリケートになりやすいため、意識して顎をいたわりましょう。
  3. 姿勢を正す
    猫背やうつむき姿勢など、顎に負担をかける姿勢も要注意です。日常的に姿勢を整えることで、顎関節への負担が減り、顎関節症の予防にもつながると言われています。

最後に

矯正治療は歯並びを美しくするだけでなく、顎関節への負担を減らし、日常生活を快適にする一助ともなります。顎関節症の症状を抱えている方、顎に違和感を感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。矯正治療は顎関節の痛みの軽減や噛み合わせの改善など、さまざまな側面で生活の質を向上させるサポートができます。

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