2025年3月10日

院長の前川です。矯正治療を検討している方の中には、 「表側矯正と裏側矯正で治療後の仕上がりに違いはあるのか?」 という疑問を持つ方も多いでしょう。見た目や装置の装着位置が異なる両者ですが、矯正治療の本来の目的は 「正しい噛み合わせと美しい歯並びを実現すること」 であり、どちらの方法でも適切に治療すれば 最終的な仕上がりは大きく変わりません。 しかし、治療の進め方や術者の技術によって治療期間に違いが出る場合があります。本記事では、それぞれの矯正方法の特徴と仕上がりにどのような違いが生じるのかについて詳しく解説します。
1. 表側矯正と裏側矯正の基本的な違い

このように、装置の装着位置や患者様の感じる違和感には違いがありますが、 歯を動かすメカニズム自体はほとんど変わらない ため、治療計画が適切であれば最終的な仕上がりには大きな差は出ません。
2. 仕上がりの違いが出る可能性があるポイント
✅ 歯の動き方の違い
裏側矯正では、 歯の裏側から力をかけるため、表側矯正とは歯の移動の仕方が異なります。 具体的には、
- 表側矯正 :歯を前方に押し出す力が加わりやすい
- 裏側矯正 :歯を後方に引き込む力がかかりやすい
この違いによって、治療の進み方に差が出る場合があります。しかし、矯正医が適切に治療計画を立てれば、 最終的な仕上がりには大きな差は出ません。
✅ 治療期間の違い
裏側矯正を熟知している矯正医が治療を行えば表側矯正と裏側矯正に治療期間の差は出ませんが、一般的に 表側矯正の方が治療期間が短くなる傾向 があります。これは、歯の表側に装置をつけることで 力のコントロールがしやすく、歯が効率よく動かせる ためです。一方、裏側矯正は歯の裏側から力をかけるため、
- 治療計画が綿密でないと歯の移動に時間がかかる場合がある
- 細かい調整が必要なケースでは、術者の技術によっては治療期間が長引く可能性がある
とはいえ、 症例によっては裏側矯正でも治療期間が表側矯正とほとんど変わらない こともあります。大切なのは裏側矯正を熟知している矯正医が治療を行うことです。
✅ 仕上がりの見た目に違いはある?
矯正治療後の 歯並びや噛み合わせの仕上がりは、表側矯正と裏側矯正でほとんど変わりません。 しかし、治療中の歯の動かし方の違いによって、
✔ 前歯の引っ込み具合 ✔ 口元のバランスの変化 ✔ 奥歯の噛み合わせの調整
といった点で微妙な違いが出る可能性があります。最終的な仕上がりに影響を与えないよう、矯正医が細かく調整しながら治療を進めることが重要です。
3. どちらの矯正方法を選ぶべき?
どちらの矯正方法が向いているかは、 患者様のライフスタイルや優先したいポイント によります。
✔ 装置の見た目を気にしない → 表側矯正
✔ 矯正中の見た目を気にする → 裏側矯正
✔ できるだけ費用を抑えて治療したい → 表側矯正
✔ 歯を後方へしっかり引き込みたい → 裏側矯正
また、 症例によっては表側矯正と裏側矯正を併用する「ハーフリンガル矯正」 という選択肢もあります。これは、上の歯を裏側矯正、下の歯を表側矯正にする方法で、
- 目立ちにくく
- 表側矯正のメリットも活かせる
といったメリットがあります。
4. まとめ:仕上がりに差はほとんどないが、治療の進め方が異なる
✔ 表側矯正と裏側矯正の仕上がり自体に大きな差はない ✔ 歯の動き方や治療期間には若干の違いが出ることがある ✔ ライフスタイルや優先するポイントに合わせて選ぶことが重要 ✔ 症例によっては「ハーフリンガル矯正」という選択肢もあり
つばさ矯正歯科では、 患者さんの希望やお悩みに合わせて最適な矯正方法を提案 しています。表側矯正と裏側矯正のどちらが自分に合っているか迷っている方は、ぜひ 無料相談 にお越しください!