2025年2月09日

院長の前川です。今回は裏側矯正の認定医のことについてお話しします。
裏側矯正(舌側矯正)は、歯の裏側に矯正装置を装着することで、周囲から見えない状態で歯並びを整える方法です。審美性の高さから人気がありますが、その一方で 裏側矯正を専門に行う矯正医(認定医)が少ないという現状があります。では、なぜ裏側矯正の認定医は限られているのでしょうか?その理由を詳しく解説します。
1. 高度な専門技術が求められる
裏側矯正は、表側矯正とは異なり 歯の裏側という限られたスペースで装置を設置し、適切な力を加えて歯を動かす必要があります。 そのため、
✔ 装置の装着位置の調整が難しい
✔ ワイヤーの屈曲や調整に精密な技術が求められる
✔ 歯の裏側の形状に合わせた治療計画が必要
このように、矯正医には 高度な専門技術と細かい調整スキルが求められる ため、習得には時間と経験が必要です。
2. 限られた教育機会と研修の必要性
矯正歯科の教育プログラムでは、主に表側矯正が標準として扱われており、 裏側矯正の専門的な研修を受ける機会が少ない のが現状です。裏側矯正を習得するためには、
✔ 専門的なトレーニングを受ける必要がある
✔ 経験豊富な指導医のもとで実践的な技術を学ぶ必要がある
✔ 学会や認定制度において、追加の試験や研修が求められる
このように、 裏側矯正の技術を正式に習得するためには、一般の矯正治療よりも多くの努力と時間を要します。
3. 診療にかかる時間と手間が多い
裏側矯正は、技術を習得した歯科医師でなければ通常の矯正治療と比べて診療時間が長くなる傾向 にあります。
✔ 装置の設置や調整が複雑
✔ ワイヤーの交換や調整に時間がかかる
✔ 患者さんの舌の動きを考慮しながら治療する必要がある
これにより、 矯正医の負担が大きくなるため、裏側矯正を専門に扱う矯正医が限られる のです。
4. 患者さんに適したカスタム装置が必要
裏側矯正では、 患者さんごとにカスタムメイドの装置が必要 になります。表側矯正では既製のブラケットを使用できますが、裏側矯正では、
✔ 歯の裏側にフィットするオーダーメイドのブラケットを使用
✔ デジタルスキャンや3D技術を活用して装置を製作する
✔ 装着の際にも細かい調整が必要
このように 治療の準備にかかる時間とコストが大きいため、裏側矯正を専門的に行う矯正医の数が少なくなります。
5. 治療費が高額になりやすい
裏側矯正は、 専門技術の習得に時間がかかり、診療時間やカスタム装置のコストも高い ため、どうしても治療費が高額になります。
✔ 通常の矯正治療と比べて費用が高くなりがち
✔ 費用面で患者さんの負担が大きいため、希望する方が限られる
✔ 需要が限定的なため、専門医が増えにくい
このような要因により、裏側矯正を専門的に提供する矯正医は限られています。
まとめ:裏側矯正の認定医が少ない理由
裏側矯正の認定医が少ないのは、
✅ 高度な専門技術が求められるため、習得が難しい
✅ 裏側矯正の教育機会が限られている
✅ 治療に時間と手間がかかるため、診療負担が大きい
✅ オーダーメイド装置の製作が必要で、コストが高い
✅ 治療費が高額になり、患者数が限られる
そのため、 裏側矯正を専門に行う矯正医は限られていますが、技術と経験を持った矯正医のもとで治療を受けることで、高い審美性と治療精度を実現できます。
つばさ矯正歯科では、 裏側矯正に精通した矯正医が、患者様一人ひとりに適した治療を提供 しています。裏側矯正に興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください!